Spector資料館 第3弾(資料がまとまり次第随時展開予定でもゆっくりペース)
Spectorのオリジナルブリッジ調整法
基本編 | |
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Spectorのブリッジ構造は独特です。 キューブ型のサドル(コマとも言う)を左写真矢印の穴の中のイモネジで万力のようにぎゅっと締めて固定してあるのです。 (この穴の位置は、これとは反対側にあるモデルが多いでしょう。たんに撮影がしやすかったのでこの例にしました。) 各サドルはただ置いてあるだけの、まさにフローティングマウント状態なので、イモネジを緩めて弦をはずしちゃうと、ころっととれてしまいます。 六角レンチのサイズはモデルや時期によりかなり異なりますのでご注意ください。 ちなみに、左写真は1985年製の例です。この例のレンチサイズは3/32インチです。 |
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調整するには、まず写真のように六角レンチでイモネジを緩めます。 弦のプレッシャーがかかっているとサドルを動かしづらいので、できれば弦も緩めた方がよいでしょう。 弦を緩めずにサドルを動かすとブリッジ内にサドルのネジ足による擦り傷が付きますのでご注意を。 そして、ブリッジ調整後は必ずこのロック用イモネジをぎゅっと締め直すことをお忘れ無く。忘れてたいへんなことになっちゃった経験ある人多いでしょ? |
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弦高調整 コマには対角に2つの高さ調整用イモネジがあります(矢印)。これをそれぞれまわして高さを調整します。 写真のコマはたまたまパラレルな感じに並んでいます。2つのイモネジの高さを揃えればそうなりますが、神経質に揃える必要はありません。 むしろ裏技として、前後2つのイモネジの高低差をつければ、コマを前傾させたり後傾させたりすることができます。それによりテンション感を少し変えたり、ブリッジ内の弦振動を調節(振動ロスの軽減)することもできます。ちょっと凝ったテクニックですね。これについてはこの下の応用編を参照してください。 オクターブ調整 コマは置いてあるだけなので、指で押せば前後にスライドします。それでオクターブ調整をします。弦を緩めないと動きにくいはずです。 |
応用編 | |
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サドルの角度セッティング
特別講師:Hiroさん スペクターのオリジナルブリッジは非常にうまく出来ていて、オクターブと弦高に限らずサドルの角度も調整する事が出来ます。 |
種類編 | |
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ロック用イモネジの位置は製造時期などにより異なります。 現在、多くのSpectorは左写真矢印のようなコントロールノブ側にあると思います。 左写真は2001年以前までのチェコ製の例。レンチサイズは2mmだと思います(自信なし)。 |
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左写真はUS製のSSD期の例。 上のと基本形状は同じですが、表面処理がきめ細かく、梨地というよりサテンフィニッシュに近い。 レンチサイズは1/16インチだと思います(自信なし)。 |
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左写真は往年のNS-2Jなどに採用されたバダス1ブリッジの例。 このようにボルトオンモデルには社外製ブリッジが採用されることが多いです。 「やっぱ2Jにはバダスじゃないと!」とおっしゃる人も多いと思います。 これはちょっと輝きすぎの新品クロームの例。いい感じに腐食したゴールドのバダスもかっこいいですね。 |
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左写真は近年のUS製NS-2Jの例。 この例ではHIPSHOT製「4 STG-A BL」が採用されてます。レンチサイズは非常に細く、1.5mm仕様やそれ以下の細いインチ仕様(ちょっと忘れたなぁ…)があります。 とにかく細いレンチのときは、六角のネジ穴をなめてしまったり、レンチを変形させてしまったりせぬよう注意が必要です。ネジが固いときは無理せず、CRC5-56などをしみこませてから慎重に回すと良いでしょう。錆びやすい部位ですからね。 |
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